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映画レビュー2本立て - grunge house records

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映画レビュー2本立て

「ドマーニ!愛のことづて」「名もなき者」

普段、重たいブログばかり書いているので、たまにはライトに映画レビューを。

 まずは現在公開中のイタリア映画「ドマーニ!愛のことづて」。

 

STORY☆☆☆

 

 1946年5月、戦後まもないローマ。

 デリア(パオラ・コルテッレージ)は家族と一緒に半地下の家で暮らしている。夫イヴァーノはことあるごとにデリアに手を上げ、意地悪な義父オットリーノは寝たきりで介護しなければならない。

 貧困や家族の問題に悩みながらも家事をこなしつつ、いくつもの仕事を掛け持ちして家計を助けている。多忙で過酷な生活ではあるが、市場で青果店を営む友人のマリーザや、デリアに好意を寄せる自動車工のニーノと過ごす時間だけが唯一の心休まるとき。

 そんな母の生き方に不満を感じている長女マルチェッラは裕福な家の息子ジュリオからプロポーズを受けるため、嫌々ながらも彼の家族を貧しい我が家に招いて昼食会を開くことになる。そのとき、デリアのもとに1通の謎めいた手紙が届く。彼女は「まだ明日がある」と新たな旅立ちを決意する―。

                                     引用:公式HPより

 戦後、イタリア、貧困の中で逞しく生きる女性…とありがちな設定なのですが、良い意味で何度も裏切られます。なので、あらすじとか読まずに(書いちゃいましたが)、白紙状態で観る事をおススメします!

監督そして主演を務めたパオラ・コルテッレージさんは長らくイタリアで活躍してきたコメディ女優さんで、今回初監督ということなのですが、センスがすごい!こんな説教臭くなる題材をこんなにユーモアたっぷりに描ききるなんて只者ではありません。

 冒頭からモノクロームで古いローマの街並みを見せて「ああ、こういう感じね」と思わせたところにジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンの音楽が流れだす・・・まずは観客にパンチを喰らわせ、その後はぐいぐい映画に引き込んでいく・・・あまり書くとネタバレしちゃうので書きませんが、笑いあり、涙あり、で最後はスッキリ爽快な気分にしてくれました。おススメです!

 

 2作目は「名もなき者」

 こちらはもう公開されて随分経っているのでご存じかと思いますが、ティモシー・シャラメのボブ・ディランなり切りっぷりが凄いと話題に。

 

STORY☆☆☆

 1960年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の一人の無名ミュージシャン、ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)が、フォーク・シンガーとしてコンサートホールやチャートの寵児となり、彼の歌と神秘性が世界的なセンセーションを巻き起こしつつ、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでの画期的なエレクトリック・ロックンロール・パフォーマンスで頂点を極めるまでを描く。

                                    引用:公式HPより

 1950年代、エルヴィス・プレスリーがブルースとカントリーの要素を混ぜ合わせてメンフィスで誕生させたロックンロール。それを遠いイギリスはリヴァプールで聴いて熱狂した若者たちが、エルヴィスのロックを自分たちのものにして今度はアメリカにやって来た。

それがビートルズだった。

 映画では描かれていなかったけれど、ボブ・ディランは1964年、友人たちと3週間かけてアメリカを横断し、至る所でビートルズ旋風を目の当たりにしたという。そこでディランはくすぶっていたロックンロールへの想いを再燃させることとなった。

 そうしてその想いが結実したのが「追憶のハイウェイ61」(65年リリース)というアルバムだった。

 1963年― 11月にダラスでケネディ大統領が暗殺され、遠い北ヴェトナムでは共産主義革命を食い止めるために米軍が派兵され、多くの若者が命を落とし、アメリカ南部ミシシッピでは公民権運動のデモが激しさを増していた。

 ケネディの死は、アメリカの理想主義を完全に打ちのめしてしまった。そして1964年はアメリカにとって本当の60年代が始まった年だった。

 若者たちはそんな中、ボブ・ディランの「時代は変わる」に描かれた世界に共感し、アメリカが変わりつつあることを体感していた。

 そのことは、ボブ・ディランを神格化させ、人々を熱狂させ、彼をプロテストの象徴にまつり上げてしまったのだろう。彼は以後、「時代は変わる」のようなトピカルソングを作らなかった。彼にとって、音楽は音楽であり、それ以上のものではなかったのだ。

 というわけで、65年のニューポート・フォーク・フェスティバルのフォーク・ソングとの決別ライブを行うわけですが、彼が反抗していたのはフォーク・ソングとか人々の期待ではなくて、純粋に表現者としての自分を貫くかどうかだったのかもしれません。

 ボブ・ディランがなぜアメリカで憎まれ、そして愛され続けるのか、その答えの一部が感じられる、「名もなき者」。面白かったです。

追記:スージー・ロトロ(劇中ではシンディ)とジョーン・バエズの間で揺れるボブ・ディランという設定ですが、彼はこの時期イーディ・セジウィックとも付き合っていて、にもかかわらず、あっさり捨ててモデルさんと結婚しちゃうという(その後イーディはさらにヘロインに没入することに)、いや、なんというか、ね・・・。

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